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e-モビリティ社会を見据えたバッテリー製造技術の進歩
自動車業界は電気自動車への移行が急速に進んでいます。車載用バッテリーは安全で高性能、かつ軽量である必要があります。バッテリー組立工程では、このような難しい要件を満たすために、再現性が高く精密な吐出ができる機器が不可欠です。
セルとキャリアの接着、モジュールの発泡カプセル化、ギャップフィリング、構造接着、パックシーリング、耐火コーティングなど、バッテリー組み立て工程各々が、電動化技術向上の重要な鍵となります。自動車やバッテリー用ディスペンス装置のリーダー企業である私たちグラコは、バッテリー組み立てプロセスのアプリケーションにおいて豊富な経験を持ち、お客さまの課題解決をサポートします。
バッテリーパックとモジュールアセンブリー用途
モジュールの組み立て工程は、セルの形式や個々のメーカーの設計によって異なります。パウチタイプ、プリズムセル、タイプ、円筒タイプのセルモジュールにはそれぞれ独自の設計上の課題があり、強度や保護機能を向上し効率的な放熱を実現するために様々な封止、接着、TIM塗布等が行われます。
バッテリーアセンブリーアプリケーション
セル間、セルとフレーム間接着
プリズムセル、あるいはパウチモジュール内部では、振動や衝撃に対する絶縁と保護を目的に、セル同士を強力に接着してセルスタックを形成します。
積層電池やその他の電子機器を冷却板に接着することで、モジュール全体の絶縁性と安全性を確保します。一般的にはその後、外部の汚染物から保護するために、モジュールは軽量ポリカーボネートまたは ABSユニットで密封されます。
セルとキャリア間接着およびモジュールのカプセル化
円筒型セルは、モジュール組み立て時にポリカーボネート製キャリアに接着されるのが一般的です。これにより、タブ溶接工程でセルを固定し、モジュールに構造的な一体性を持たせます。
円筒セルモジュールでは多くの場合、発泡性接着剤をセル間に注入し、発泡によって軽量な緩衝剤を形成します。これにより、衝撃や振動に対する性能を高め、モジュール内の熱暴走や熱伝導といった事象を防ぐのに役立ちます。
ギャップフィラー
熱伝導性材料（TIM）やギャップフィラーは、モジュールとバッテリーパックの冷却回路の間に吐出され、モジュールから出る熱を冷却回路へ放散する役割を持っています。熱伝導特性に優れたフィラーは研磨性が非常に高く高粘度です。このようなフィラー材を正しく取り扱うことができる、耐摩耗性の高い装置が必要です。
パックシーリング
パックシーリングは電池パックの寿命と安全性を左右する重要な工程で、多くの場合、水の侵入だけでなく外部の汚染物質からも保護するようIP68規格に基づいて設計されます。バッテリーパックのためのシーリング材は、CIPG（キュアインプレイスガスケット）またはFIPG（フォームインプレイスガスケット）に大別されます。
耐火材コーティング
バッテリーパックのカバーは、防火のためだけでなく腐食からも保護する耐火性コーティング材をスプレーすることもあります。
構造接着
電池パックやモジュールにおいて、アルミニウムなどの異種材料の接合には構造用接着剤を用います。これは軽量化に貢献するだけでなく、バッテリーパックの強度と剛性を高め、耐衝撃性を向上させます。
進化するバッテリー製造技術をグラコがサポート
豊富な経験
私たちは、供給ポンプ、計量システム、ディスペンスバルブなど、ディスペンスのコア技術に関する専門知識を有し、お客さまの業務効率化、製品品質、材料塗布技術の向上に貢献してきました。自動車やバッテリー用ディスペンス装置のリーダー企業である私たちグラコは、バッテリー組立プロセスのアプリケーションにおいて豊富な経験を持っています。
高品質な製品
グラコは長年にわたり、流体ハンドリング機器のエキスパートとして活躍してきました。新製品の開発にあたっては品質と耐久性を最重要視し、材料の用途と互換性、それが製品のライフサイクルに及ぼす影響に着目しています。
グローバル・サポート
私たちは世界各地にカスタマーセンターと技術イノベーションセンターを置き、また100ヵ国以上に販売パートナーを持っています。お客さまの要件に適合するソリューションの選択をサポートし、導入後も現地でサポートします。
ソリューションカタログ
EV バッテリーアセンブリーの接着・シーリングソリューション
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