接着剤の移送に電動ダブルダイアフラムポンプを選ぶ理由は?

接着剤ポンプに共通する問題と解決方法

問題ソリューション 
粘度が高くなるほど、ポンプの汲み上げは難しくなります。解決法のひとつは、材料を軽く加熱することです。加熱することで接着剤の粘度が下がり、汲み上げとポンピングが可能になります。 
ポンプに残った接着剤は内部に付着するか硬化し、詰まりの原因になります。固まった接着剤を取り除くことは難しくまた時間がかかります。さらに、ポンプのコンポーネントを傷つける可能性があります。 そのため、接着剤ポンプを通る接着剤の流量を維持するか、あるいは複数回のプロセス間で清掃して、問題を防ぐことが必須になります。 
接着剤は空気に触れると重合反応します。硬化した接着剤がラインを循環すると、ラインまたはポンプを詰まらせ、ラインの破裂を引き起こす場合があります。QUANTM ポンプは、ラインまたはポンプの損傷を防ぐために必要であった付属のアクセサリーなしでも、圧力を受けると失速します。他の電動ポンプテクノロジーは、上記を防ぐために、圧力センサーやコントローラーなどの高価な付属アクセサリーや、バイパスするための追加機器を必要とします。 

 

 

電動ダブルダイアフラムポンプには、エア駆動式の同等品と比較して、明確なメリットがあります。

もっと良く見てみましょう。

電動式ダブルダイアフラム  ポンプは、段ボール製造におけるサステナビリティ向上に大きな役割を果たしています。エアコンプレッサーの購入、駆動およびメンテナンスにかかるコストを低減することで、運用コストが大幅に削減できます。

電動式ポンプのシンプルな構造も、他のポンプ技術と比較したときの、大きなメリットです。シンプルな構造のため洗浄が簡単で、パーツ数が少なく、修理に時間がかかりません。そのため製造ラインのダウンタイムを短縮します。  

これらのポンプは、ハイレベルなコントロールも提供します。これは計量において特に重要です。油圧を使用しないので、製品の汚染リスクがありません。

電動式ポンプのシールレスダイアフラム設計により、空運転状態による漏れや、シールの回転、故障が排除されます その他のメリットとしては、排気エアがないこと、摩耗性材料を処理できること、さらにはその静けさがあげられます。作業者の近くでの用途には理想的です。 

電動式ポンプは、様々なタイプの接着剤、水、ソーダなどの洗浄剤の使用に対応する複数の構成で利用可能です。

最後に、本当の容積押出式ポンプである QUANTM を含む電動式ポンプは、移送する接着剤の粘度変化に高い耐性を備えています。これにより、背圧に関わらず一定した流量を一貫して提供することが可能です。

接着剤移送ポンプには、グラコの QUANTM 電動ダブルダイアフラムポンプをお勧めします。ポンプは締切運転が可能で、ラインの詰まりやバルブの閉鎖によるポンプの故障を防ぎます。これは接着剤移送ポンプにとって大きなメリットです。エネルギー効率の高い電気駆動装置は、 エア駆動式ポンプ (AODD) と比較して、エネルギー使用量を最大 80% 削減します

 

接着剤用ポンプの運転コスト

2 インチの QUANTM ポンプは、1 分あたり  87 ガロンを移送し、1.6kWh 必要です。一年に 880 時間稼働すると、合計で 1480kWh になります。従来の 2 インチ AODD は、同じ流量をポンプするために 75 CFM のエアと、駆動には 26 kW のエアコンプレッサが必要です。23 台の AODD を 880 時間稼働させると、合計で 22880kWh になります。エネルギーを大幅に節約!

エネルギー使用量削減の実例

イギリスのある大手段ボールメーカーは、国内12の工場にある接着剤循環ライン用のエア駆動式2 インチポンプ65台をすべて、QUANTM 電動ダブルダイアフラムポンプに置き換えました。エネルギー費用とCO2排出量削減に与える影響は大きなものです。エネルギー消費は年あたり 2.37milj から 535,000 kW に減りました。 

圧縮エアとエアコンプレッサーのメンテナンス費用が不要になったことに加え、QUANTMポンプのメンテナンス費用が低いことも考慮すると、彼らの投資は6カ月未満で回収されたことになります。さらに、QUANTM に切り替えることで、CO2排出量も 80% 削減することができました。

 

CO2排出量の比較

QUANTM vs AODD Carbon Emissions Comparison Graphic

将来のために電動に切り替え

CO2排出量を削減

ダイアフラムポンプは世界中の製造現場で最も使われるポンプのひとつですが、圧縮エアが必要です。空気は歴史的に、ポンピング・プロセスの動力源として信頼できるソリューションでした、非常に非効率的であり、運転コスト増の要因になりえました。効率性を高め、運転コストを低減するために、新しいソリューションが常に求められています。

QUANTM のご紹介

QUANTMは次世代のダイアフラムポンプです。エア駆動ポンプとほぼ同じコンパクトな設置面積で、完全に電動化されたソリューションを提供します。クリーンエネルギーや持続可能なテクノロジーへの需要に応えるために設計された QUANTM ポンプは、エア駆動式ポンプが持つメリットのすべてを備え、かつエネルギー費用を削減し、また騒音が少なくより静かな作業環境を実現します。

QUANTM ポンプは、温室効果ガスを最大で 5 倍削減することで持続可能性を改善します。信頼性も高く、稼働停止によるダウンタイムも最短にします。QUANTM ポンプは、エネルギー消費を最大  80% 削減することでコストを削減できます。設置や点検が簡単なので、メンテナンスもシンプルです。

最適な接着剤ポンプを選択

電動ダイアフラムポンプがエア駆動式ポンプと比較して持つ利点についてお分かりいただけましたか?ここで用途に適した接着剤移送ポンプの選び方をお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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